
グリーン住宅ポイント制度を利用したいけど、内容がよく分からない。注意点があれば教えて欲しい。
そんな人に向けて解説します。
忙しい人は結論だけでも見てね。
この記事の結論
- 基本は30万ポイント、特定のケースは最大100万ポイント付与
- 商品交換、追加工事に利用できる
- 実質は、30万の価値がない
- 必要書類の準備のため、8月までに契約が○
- 商品交換よりも追加工事に利用した方がお得
1.グリーン住宅ポイントとは
「そもそも、どういう制度なの?」
一定の要件を満たす住宅の建築・購入・リフォームを行った人に、ポイントを付与する制度です。
ポイントは商品交換か追加工事に利用できます。
2020/12/15〜2021/10/31に契約した人が対象です。
また、4つの申請区分により、要件と付与ポイントが変わります。
- 新築住宅の建築・購入
- 中古住宅の購入
- リフォーム工事
- 賃貸住宅の建築
本記事では、
「① 新築住宅の建築・購入」
に絞って解説します。
2.発行ポイント数
「何ポイントもらえるの?」
住宅の性能 | 基本ポイント | 加算ポイント | 発行ポイント |
---|---|---|---|
一定の省エネ性能住宅 | 30万 | +30万 | 最大60万 |
高い省エネ性能住宅 | 40万 | +60万 | 最大100万 |
加算の条件
以下のケースに1つでも該当する人は、ポイントが加算されます。
- 東京圏からの移住
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の対象地域から地域外へ移住する
※2021/10/10までにオンライン上で事前相談が必要 - 多子世帯
18歳未満の3人以上の子と同居している
※18歳未満とは生年月日が2002/12/16以降であること - 三世代同居仕様
玄関、トイレ、キッチン、お風呂のうち、2つ以上の設備が複数ある
※例えば、玄関1、トイレ2、キッチン2、お風呂1ならOK
※住居内で行き来できない住宅(完全分離の住宅)はNG - 災害リスク区域からの移住
災害リスク区域とは、以下のいずれかの区域です
・土砂災害特別警戒区域(通称レッドゾーン)
国土交通省ハザードマップポータルサイトから確認できます
重ねるハザードマップに場所を入力→土砂災害の選択でマップが表示されます
レッドゾーンが対象区域になります
・建築禁止災害危険区域
自治体のホームページや市役所で確認できます
一定の省エネ性能住宅とは
- 断熱等性能等級4
- 一次エネルギー消費量等級4以上
家を建てれば、普通にクリアできる基準です。
不安であれば住宅会社の人に確認してみてください。
高い省エネ性能住宅とは
- 認定長期優良住宅
- 認定低炭素建築物
- 性能向上計画認定住宅
- ZEH
3.ポイントの使い道
商品と交換
家電、インテリア、雑貨など様々な商品と交換できます。
国土交通省の専用ページで商品を検索できます。(交換は6月1日から)
https://goods.greenpt.mlit.go.jp/apl/public/viewCategoryTop
追加工事の費用に充当
対象となる追加工事は以下に例示するものになります。
・新たな日常に資する工事
ワークスペースの設置、防音環境、空気環境、菌・ウイルス対策、家事軽減
・防災に資する工事
停電対策、断水対策、水害対策、台風対策、地震対策
- ポイント発行申請と合わせて、追加工事交換申請書を提出します。
施主に変わって、事業者が代理申請を行う必要があります - 2022/1/15までに完了報告(入居報告)を行う必要があります
4.制度の落とし穴
新築の場合、30万〜100万ポイント付与されるお得な制度ですが、
いくつか落とし穴があるので、注意してください。
- 実質は、30万の価値がない
実は、必要書類を揃えるのに、結構お金がかかります。
例えば、一定の省エネ性能住宅(断熱等性能等級4かつ一次エネルギー消費量等級4以上)の証明書は、数万円の発行費用がかかります。
申請に関わる諸費用を洗い出してみてください。
実質のお得が分かります。 - 必要書類の準備を考えると2021/10/31までの契約では遅い
特に「建築基準法に基づく確認済証」の発行には1ヶ月程度かかります。
余裕をみて、8月までの契約で動いた方が無難です。 - 商品交換よりも追加工事に利用した方がお得
商品の場合、定価に相当するポイントと交換になるので、普通に購入するよりも高値です。
まとめ
- 基本は30万ポイント、特定のケースは最大100万ポイント付与
- 商品交換、追加工事に利用できる
- 実質は、30万の価値がない
- 必要書類の準備のため、8月までに契約が○
- 商品交換よりも追加工事に利用した方がお得
グリーン住宅ポイント制度のように、消費者がお得になる制度はとても良いのですが、
条件や内容が複雑だったり、手続きが面倒なのが課題ですよね。
とはいえ、シンプルすぎると悪用されてしまうので、ちょうど良いバランスが必要ですね。
以上、この記事があなたの人生の助けになればハッピーです!
読んでいただきありがとうございました。
それでは、また!
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